ドローン(UAV)による空中写真測量とレーザー測量の計測成果を比較します。
これまでの記事でも記載してきたとおり、
「ドローン(UAV)搭載型レーザースキャナを用いた測量」は
「ドローン(UAV)空中写真測量」では捉えることができない植生地帯や森林地帯の地表面3次元点群データでも、伐採せずに取得できるという大きなメリットがあります。
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地すべり災害が発生した森林地帯におけるドローン(UAV)レーザー測量の計測成果
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袋井市の森林部におけるドローン(UAV)レーザー測量の計測成果
それでは、平坦地ではどうなのか?
両手法による計測を実施しました
フットサルコートDANNYにおける計測成果で比較してみます。
上の画像データは、
「ドローン(UAV)空中写真測量」で連続した航空写真を撮影し、SfM(写真解析ソフト)にて復元した3次元点群データです。
SfM(Structure from Motion)とは、 ある対象を撮影した複数枚の写真から、対象の形状を復元する技術の総称です。 SfMソフトウェアを使えば、複数の写真から3次元点群データを作成することができます。
計測距離や設定・機器性能にもよりますが、空中写真測量の方が点密度が高くなります。また、オルソ画像も作成できるため、平面トレースなど2次元データが必要な時には便利です。
「ドローン(UAV)搭載型レーザースキャナを用いた測量」では、点密度を補うために、飛行回数を増やして計測します。
下の画像データは、90°交差の2方向から計測しています。
続いて鳥瞰方向から見てみます。
上の画像データは、
「ドローン(UAV)空中写真測量」の3次元点群データですが、死角となる建物壁面などの点群が欠損したり、細かい高低差(Z方向)を再現できていないところがみられます。
上の画像データの
「ドローン(UAV)搭載型レーザースキャナを用いた測量」では、Z方向も含めて各部均一に取得できています。
また下の画像データのように、2手法のデータを重ねることにより、それぞれの欠点を補うこともできてきます。
時間やコストの節約のためにも、計測地の条件や規模、またデータの使用目的に応じて、適切な計測方法を選択していくことがポイントとなってきます。
弊社では、当該地を事前踏査してから、測量方法を選択して作業に入ります。
測量についてご相談などありましたら、遠慮なく電話でお問い合わせいただければと思います。
株式会社アート総合設計
TEL 0538-42-1813
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